政次郎の独り言

2023/08/07 10:04

何故チャーチルは蝶ネクタイを好んだのか。①


チャーチルの蝶ネクタイをよく見てみよう、たいていの場合その結び目は少し曲がっているこれは、その蝶ネクタイが手結びであることを物語っている。そして、多少ゆるんでいても解けてしまわないのは、極上の絹地であるからである。

チャーチルの全ての写真を見たわけではないが、ただ一回だけ結び下げネクタイをしている写真がある。
トレードマークである水玉文様の蝶ネクタイではないのである。チャーチルらしいのは太巻きの葉巻を左手に持っているところだろうか。
スターリンも軍服姿で紙巻きたばこを口にくわえている。

もう、想像されている方もあるだろう、ドイツのポツダムというところでの写真である。
では、なぜトレードマークである蝶ネクタイを彼はしなかったのか、これは想像であるが、写真の米国大統領のトルーマンが蝶ネクタイをしていたからではないだろうか?恐らくチャーチルは当日のトルーマンの服装の情報を得ていたのではないだろうか。

勝手な想像であるが。
私もそうであるが、他人と同じネクタイは嫌なのである、被ってしまうのはダンディを自認するチャーチルにとってはなはだ、面白くない事ではないだろうか。そこで敢えて、潔く結び下げのネクタイをしたのであろうと想像にかたくない。

同時期に、英国では総選挙があってチャーチル率いる保守党が労働党に大敗したのである。
たぶんこの時、心の中で舌打ちし、つぶやいたことだろう「ああ、あの時、蝶ネクタイさえ結んでいたらなぁ・・・」

ポツダム会談の翌年、チャーチルは、ウエストミンスター大学で講演を行っている、余談であるがこの講演の中で、有名な「鉄のカーテン」という流行語を生みだしている。ともあれ、同大学での講演には、トルーマン大統領も出席していたのであるが、チャーチルはちゃんと水玉文様の蝶ネクタイを結んでいる。チャーチルにとって幸運のシンボルはやはり水玉文様の蝶ネクタイなのである。

なぜチャーチルは蝶ネクタイを好んだのか?②につづく・・・

政次郎の独り言 Top