Story of Masaziro(政次郎の物語)

政次郎の始まり
政次郎(MASAZIRO)は、日本の伝統的な着物生地を用い、一点一点、丁寧に蝶ネクタイを仕立てています。
その物語は、一人の男から始まりました。

初代政次郎――。

若き日、中国大陸へ渡り、南満州鉄道に勤務。客室係、食堂車の給仕として働き、やがて給仕長を務めました。戦後はシベリア抑留を経験し、帰国後、神戸の地で小さな輸入雑貨店を開業。服地、靴、輸入雑貨。美しいものを見抜く感性と、洗練を愛する心を持った人でした。
時は流れ、ある日、クローゼットを整理していた政次郎は、一つの蝶ネクタイを見つけます。
黒地に白の絞り文様。
丁寧に縫われたボタンホール。
着物生地ならではの奥行きある質感。
そこには、初代政次郎の美意識と手仕事への拘りが、静かに息づいていました。
古い布には、時間が宿ります。
誰かが愛し、守り、受け継いできた記憶がある。
政次郎は、その時間をほどき、新しい命を吹き込みます。
京都や奈良の町家に静かに眠っていた着物や古布。
職人の手で織られた布を厳選し、一点一点、手仕事で蝶ネクタイへと仕立てていく。
同じものは、二つありません。
和の美を、西洋の装いへ。
伝統を、現代へ。
政次郎の蝶ネクタイは、単なる装飾品ではありません。
それは、価値観であり、美意識であり、生き方を静かに語る小さな表現です。
特別な日に。
大切な時間に。
胸元に、自分らしさを結ぶ。
政次郎は、日本の伝統と洗練を、次の時代へ繋いでいきます。