2023/05/31 10:09
蝶ネクタイは総称して 「ボウ・タイ」という。
これを大別すれば、「バタフライ・ボウ」と 蝶ネクタイは総称して 「ボウ・タイ」という。
これを大別すれば、大きく蝶のように結び目から開くと 「クラブ・ボウ」とになる。蝶ネクタイが大きく蝶のように結び目から開くのが、バタフライ・ボウ。 一方、直線的な結び目になるのがクラブ・ボウである。要するにクラブ(棒)状蝶ネクタイと呼ぶわけだ。
明治新政府の官吏たちは髷姿に羽織袴で仕事をしていた、洋装は高級官吏、しかも洋行帰りに限られていたようである、想像であるがパリで洋装を何着か求めてのであるまいか。
さて、肝心なネクタイであるが、そう何本も買い求めるわけではなかった。おそらく2-3本ではあるまいか。
そのネクタイは、「クラブ・ボウ」棒状のネクタイである。この時代大きく蝶のように結び目から開く「バタフライ・ボウ」ではなかったのである。
「バタフライ・ボウ」が出現したのは後年1900年代と言われている。
数少ない「クラブ・ボウ」を毎日締めているとやはり痛んでくるのである、手垢で汚れ、結び目がよれてくる、洗っても良いのだがシルクはデリケートである、仕上げにアイロンも必用である。
当時の官吏宅にはあったのか・・。アイロン。
ここからは、あくまでも小生の想像である。
富国強兵を国是とした明治新政府は、1872年明治5年富岡製糸場を作る。
高品質な絹糸を製造することに重点を置いた生糸は海外で高く評価され外貨獲得に大いに貢献したのである。
と、まあ、ここまでは教科書に出てくる話であるし日本人ならだれでも知っていることである。
毎日締める高級官吏の「クラブ・ボウ」は痛んでくるのは想像に難くない。
さて、どうすると小生が考えたとき、日本には世界最高の絹織物がある、着物である。
これを使わない手はないと考えるのは高級官吏も小生も同じである。
奥方に、「これと同じものを作ってくれ」と「クラブ・ボウ」渡された奥方はどうするか、
羽織や着物をほどいて、「クラブ・ボウ」を縫うことなどたやすいことではないかと思うのですがいかがでしょうか。③につづく